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【学部卒 工学部リケ女】就職活動と医療機器の開発で必要と感じたスキルを紹介します

就職活動

医療機器メーカーで開発をしたいけど、学部卒でも採用あるのかな~?

医療分野専攻ではないけれど、採用あるかな~?
働いていけるのかな~?

こんな悩みのある方、工学部 化学系学科卒 リケ女である私の就職活動と医療機器メーカーでの開発で必要と感じたスキルを紹介します。

私が携わったのは医療機器のなかでもプラスチックでできたカテーテルの開発です。
全く医療専攻ではなかったのですが、開発部門で女子1人。勉強しながら業務を行ってきました。
この記事を読むと不安は解消されると思います。

リケ女の就職活動

志望動機

漠然と、世の中の商品は高分子のものが多いから、そういった分野の開発がしたいと思っていました。

活動内容

当時「就職氷河期であったこと、理系女子は学部卒の方が就職口がある」といった理由から学部卒での就職を決めました。
インターネットでエントリーできる大手企業の開発職にいくつか応募。
しかし、なかなか採用をもらえませんでした。

開発をしたいという希望はあきらめず、合同企業ガイダンスなどにも参加しながら就職活動し、
地元の医療機器メーカーに開発職で採用を頂きました。

医療商社の子会社といった形態の会社です。

開発の出発点

親会社の営業の方が、病院の先生から
「ここを直して欲しい」
「こういったものがあるとやりやすい」
といった要望を頂いて、コンセプトが決定して開発がスタートします。

開発で必要だと思った知識

大学でしっかりと勉強しておくべきだったと思う内容

高分子の熱特性、材料力学、機械力学

コンセプトに見合う製品をつくるために
「硬い、しなる、ねじれに強い、衝撃に強い、折れにくい、熱に強い…」
などといった抽象的な特性を形にするために、知識があれば「こうしたらどうか…」とすぐにアイデアが出せたと思います。
自覚したので、同僚に教えてもらい、勉強しました。

英語

輸出する製品は英語での仕様書が必要になります。
医学的文献や学会は英語なので英語スキルがあった方がいいです。
得意ではなかったので、よくつまずきました。
継続して勉強する必要がありますね。

入社後に身に着けた内容

簿記

企業である以上、利益を出さなくてはいけません。
開発計画書をつくる段階で目標原価の計算をしていました。
経費や原価計算などの知識が全くないことを自覚したので、簿記の勉強をしました。
独学で2級に合格することが出来ました。

特許、薬事、ISO、CEマークなど

医療機器として世の中で使ってもらうためには様々な規格をクリアする必要があります。
開発するうえで様々な規格の知識が必要になってきます。
が、業務をしながら身についていきます。

医学的知識

入社後、DVDや書籍で勉強しました。
医学的な用語など全く分からず頭に入ってきませんでした。
先輩に教えてもらったり、学会に参加することで少しずつ分かってきました。

当時、開発部門の社員は理・工学部出身の方ばかりでした。
先輩方も入社後に勉強したとのことです。

知識だけじゃない!開発で必要だと思ったこと

アイデアの引き出し

開発分野はアイデアを出せると業務がスムーズに進むことがあります。
日常的にアンテナを張ってアイデアを出せるといいですね。

例えば、
規格をクリアするためには決まった試験方法がありますが、
実際に病院の先生が使った時、使い勝手がコンセプトに合致しているかを評価するには決まった試験はありません。
どういった試験で評価したら先生にご理解頂けるか。評価装置もお手製の場合がよくあります。
たくさんのアイデアを出せるといいですね。

実例ですが、
コーティング品の開発で、コーティングの亀裂の問題がありました。
当時、お茶を習っており「陶器に使われる釉薬の亀裂」からヒントを得て、この問題を解消しました。

人との信頼関係

開発のスタートでは営業の方と打ち合わせ
先輩から開発業務を教わる
後輩に開発業務を教える←業務のスピードアップのため
申請書等の仕様や日程など、担当部門との調整
仕入れ先と打ち合わせ etc…

様々な段階で、色々な方の力を借りて開発が進んで行きます。
スムーズに協力頂けるように、よく言われるコミュニケーション力は大事です。

コミュニケーション力向上には信頼関係をつくること!
・納期を守る(約束を守る)
・事前に相談する

これが大事だと思います。

まとめ

入社後に、勉強することはたくさんあります。
できる開発者になるために、少しずつ身に付けていってください。

こういった向上心があれば医療専攻でなくても、学部卒で医療機器の開発は十分できます!

是非、世に役立つものを開発してくださいね。

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